とても愉快な友情もの！と思って油断して見るとでかいカウンターを喰らうぞ！基本的に愉快だけど……唐突にどうにもならない人間の怖い一面が現れる場面があって、心が凍りつく。
人間の悪意を汲み取れない優しい人間はいつも、無防備なのだ。
人を信用できない腕っ節の強い男を人を笑わせることを武器にした小柄な男が感化していく。問題が起きる度に仲が良くなっていって上下関係や利害関係がなくなるまでの過程が素晴らしいし、面白い。
アル・パチーノが三枚目役で新鮮だった。無邪気に人を笑わせようとする様子がとても可愛いぶん、後半の方は、だんだん……語らない演技、流石に素晴らしいよ…。ちょっと独特でひょうきんな終わり方、好きだ。もう一回見たいと思わせる。
