ひさと

スケアクロウのひさとのレビュー・感想・評価

スケアクロウ(1973年製作の映画)
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鑑賞後の僕はスケアクロウのように力の抜けた格好にしかなれなかった。
良いところを言い出したらキリがないほどで、喧嘩をして30日の刑期になり、豚小屋掃除をしながら文章を書けと言われても書き終える気がしない。(いや、多分かける文章力がない)

最初っから最後まで、ジーンハックマンの服の多さの意味が分からなかったが、序盤の方は服が気になりすぎて、カラスの話なんて入ってこず、知らずのうちにアルパチーノと同じ心情になっていたんだと気づく。

喧嘩早いジーンハックマンと空気を読み、それを和やかな空気にしてしまうアルパチーノの絶妙な関係が沁み渡り、泣いてしまう。

序盤のヒッチハイクシーンを自分に重ねてしまった、以前、自転車がパンクした時に6キロ程の目的地に向かって歩いていた、荷物も多く大変なところだった。泊まる場所も見つからず泣きそうになっていて、「くそ〜、車止まって、送ってくれ〜」なんて心の中で思っていた。そんなことをこの映画、アルパチーノ流で言うと「ガニマタ野郎!!てめえなんか くたばれ」で号泣してしまう。
僕の中のオールタイムベスト。
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