「チャーチル」のところでガンジーの事も少し書いたので「ガンジー」も見なくてはと思い鑑賞。1983年アカデミー賞作品賞ということで３時間超えの超大作。
弁護士で超エリートのガンジーでも猛烈な差別を受ける。その事がきっかけでインド独立を崇高な思想で達成しようとがんばるのだがしかし時はバリバリ帝国主義の時代。非暴力闘争によって人の心を動かそうとするのだが、イギリス人によって暴力を受けたり投獄されたり、終いには銃を乱射されて大惨事が起こってしまう。
多大なる犠牲を強いられながらも非暴力闘争を続けるのは復讐の連鎖を避けるためである。これこそ現代に必要なメッセージであると思う。
が、しかしインド独立になる描写がとてもあっさりしていてかなり不満である。本来一番重要なポイントであるはずなのだが。。。映画には描かれていないがチャンドラ・ボースらの武闘派の独立運動も大いに貢献しているはずなのだ。ただ映画の趣旨とは離れているので描かれなかったのであろうが、それは誤りだと思う。
その違和感は、印パ分裂の時に国民同士が殺しある事態にまで発展してしまうところだろう。非暴力闘争をしていたのに自国民同士が殺しあうなんておかしいではないか。何の事はないちゃん武闘派の独立運動も普通にあったのだ。ぜひともチャンドラ・ボースの映画も作ってバランスをとってほしい。
その後、ガンジーはテロによって命を落とすがこうした偉人には必ず反対派がいる。いやむしろ好きすぎる思いが殺害につながるケースも多い。ぜひとも生き延びて首相をやってほしかったのだが。。。
