ペジオ

やわらかい手のペジオのレビュー・感想・評価

やわらかい手(2007年製作の映画)
3.7
チンコは出ませんあしからず

面白かったのですが、「妙齢のうぶな未亡人が手コキという特殊な才能を見出だされ、たくましく成長していく」という変化球に対して、「少しばかり真面目過ぎやぁしませんか?」という印象
終始流れる悲壮な音楽が映画の雰囲気をしみったれた方向に引き摺ってしまってるのは好みの別れるところではないか
個人的にはもっとポジティブで、良い意味で「自分勝手」な雰囲気を期待していた
「誰に何を言われようと自分が選んだ道を後悔なんてしない」という主人公の導きだした結論を、より分かりやすく「肝っ玉母ちゃん」に成長する様に描いても良かった気はする
道徳や数の論理を笠に着てマウント取ってくる周りの自称「常識人」どもを蹴散らしていく痛快さを重視して欲しい(例えば、病気の孫に言う「元気ピンピンになって帰ってきて」という台詞を、より主人公の覚悟と変化を強調するために「ピンピン」ではなく「ビ…」…いや、止めとこう。)
リメイクには懐疑的な立場だが、この題材はアメリカの楽観的で下品な世界観で描く方が適切だと思う(日本でやっちゃダメだろ。)
あくまでも好みの問題ですが…

あと、主人公のウル技でイカされる男たちをダイジェストで流すシーンも、せっかく壁を挟んで全く違うライティングがされているのだから、デ・パルマがやりそうな天井透かした俯瞰ショットでスプリットスクリーン的に長回しで撮ったシーンが観たかった!(早口)
…あくまでも好みの問題ですが…

結構昔に予告編を観て、その設定になかなか…いや、控えめに言ってもメチャメチャ惹かれてようやく鑑賞した
期間が開きすぎると、どうしてもその映画に期待する要素を妄想してしまって、実際鑑賞したときの齟齬が不満点となってしまうな
幾つかの要素はすごく面白く感じたからこそ、いわゆる「無い物ねだり」をしてしまう
やっぱ映画はナマモノだと再確認