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哀しい気分でジョークの一のレビュー・感想・評価

哀しい気分でジョーク(1985年製作の映画)
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ガキの難病ものだがそこまで湿っぽくなく、病気のほうも案外早々に諦めをつけてしまって、終盤は思いっきしシドニー観光映画になる。無駄に健康的だし、80年代的なマネーの香りが漂っている。このガキがまたマセた物分かりのいいガキでアッサリポックリ死ぬし、父親であるたけしのほうがずっとガキなのがイイ。父親としてもそうだが、女性の扱いも同じで、どうしても真面目に人と関係できないのだ。「不真面目を真面目にやるのはできるけど、真面目を真面目にやるってのはどうやっていいかわからない」と口漏らすたけし、味わい深い。でもなんかこの軽薄さが許されてるかんじがいいんだよな~とも思うのだった。そして、松ちゃんのモノマネはホントに似てるな~とも思うのだった。
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