アキラナウェイ

駅馬車のアキラナウェイのレビュー・感想・評価

駅馬車(1939年製作の映画)
4.0
温故知新。
定期的に古い映画も攻めたいのです。
今から82年前の西部劇など如何でしょう。

映画史を代表する傑作との呼び声高い「駅馬車」。監督はジョン・フォード。「わが谷は緑なりき」は実家で親がDVDを持っていた筈。今度拝借してみようかな?主演はジョン・ウェイン。昔ながらのイケメンだったなぁ。

アリゾナ州トントからニューメキシコ州ローズバーグに向かう駅馬車が出発する。ジェロニモ率いるアパッチ族の襲撃に怯えながら、それぞれに事情を抱えた8人が馬車に同乗するが、最初のステーションで、護衛の騎兵隊との交代の部隊の姿はなく、仕方なく護衛なしでの旅を続けるが—— 。

訳あり8人のキャラクター達。
①御者のバック
②ウィルコック保安官
③町から追放された娼婦ダラス
④アル中の医者ブーン
⑤夫の騎兵隊大尉に会いに行く貴婦人ルーシー
⑥小心者の酒商人ピーコック
⑦賭博師ハットフィールド
⑧脱獄囚のリンゴ・キッド(ジョン・ウェイン)

乗り合わせた8人の人間模様を描くドラマパートが中心で、個性豊かなキャラクター達の会話劇が面白い。

何かと引き返したがる①御者のバック。④のアル中が、事ある毎に⑥の酒商人に頼んで酒を飲む。⑦の賭博師は⑤の貴婦人に惚れてるっぽいし、③娼婦のダラスと⑧リンゴ・キッドもイイ雰囲気。

でさ。
めっちゃビックリしてんけど。
⑤の貴婦人ルーシーさ。
具合悪そうにしたかと思ったらさ。

ッェエーーーーー!?
に、に、妊娠してたん!?

お腹膨らんでいる様には見えなかったんだけどー!?これにはめっちゃ驚いた。

いきなり産気付いて、
こんにちは赤ちゃんよ。

③娼婦ダラスだけが、妊娠にも気付いていたっぽいし、何かと優しい。やっぱり女性の事は女性が1番わかっているね。

終盤、アパッチ族の襲撃シーンは圧巻の一言。

続々と馬から落馬していくアパッチ。
馬から馬車馬に飛び移り、その後撃たれて落馬!!からの〜馬車馬達や馬車に轢かれていく(踏んづけられる)シーンが凄い!!

スタントマン、本当に無事なの??

父と兄弟の仇を取る為、プラマー兄弟と対峙するリンゴ・キッド。

3兄弟が全然似ていなくておかしい。

ポーカーに興じる彼らの手札がデッドマンズ・ハンド(死人の手札)と呼ばれるAと8のツーペアであったり、黒猫を見るといった不吉な兆候で、兄弟の死は予め示唆しているのも興味深い。

ドラマパートもアクションパートも面白い。特に82年前とは思えないスタントシーンに驚嘆。

いや〜、映画ってホンットに面白いですネ。
って、水野晴郎が冥界から甦るレベル。