温故知新。
定期的に古い映画も攻めたいのです。
今から82年前の西部劇など如何でしょう。
映画史を代表する傑作との呼び声高い「駅馬車」。監督はジョン・フォード。「わが谷は緑なりき」は実家で親がDVDを持っていた筈。今度拝借してみようかな?主演はジョン・ウェイン。昔ながらのイケメンだったなぁ。
アリゾナ州トントからニューメキシコ州ローズバーグに向かう駅馬車が出発する。ジェロニモ率いるアパッチ族の襲撃に怯えながら、それぞれに事情を抱えた8人が馬車に同乗するが、最初のステーションで、護衛の騎兵隊との交代の部隊の姿はなく、仕方なく護衛なしでの旅を続けるが—— 。
訳あり8人のキャラクター達。
①御者のバック
②ウィルコック保安官
③町から追放された娼婦ダラス
④アル中の医者ブーン
⑤夫の騎兵隊大尉に会いに行く貴婦人ルーシー
⑥小心者の酒商人ピーコック
⑦賭博師ハットフィールド
⑧脱獄囚のリンゴ・キッド(ジョン・ウェイン)
乗り合わせた8人の人間模様を描くドラマパートが中心で、個性豊かなキャラクター達の会話劇が面白い。
何かと引き返したがる①御者のバック。④のアル中が、事ある毎に⑥の酒商人に頼んで酒を飲む。⑦の賭博師は⑤の貴婦人に惚れてるっぽいし、③娼婦のダラスと⑧リンゴ・キッドもイイ雰囲気。
でさ。
めっちゃビックリしてんけど。
⑤の貴婦人ルーシーさ。
具合悪そうにしたかと思ったらさ。
ッェエーーーーー!?
に、に、妊娠してたん!?
お腹膨らんでいる様には見えなかったんだけどー!?これにはめっちゃ驚いた。
いきなり産気付いて、
こんにちは赤ちゃんよ。
③娼婦ダラスだけが、妊娠にも気付いていたっぽいし、何かと優しい。やっぱり女性の事は女性が1番わかっているね。
終盤、アパッチ族の襲撃シーンは圧巻の一言。
続々と馬から落馬していくアパッチ。
馬から馬車馬に飛び移り、その後撃たれて落馬!!からの〜馬車馬達や馬車に轢かれていく(踏んづけられる)シーンが凄い!!
スタントマン、本当に無事なの??
父と兄弟の仇を取る為、プラマー兄弟と対峙するリンゴ・キッド。
3兄弟が全然似ていなくておかしい。
ポーカーに興じる彼らの手札がデッドマンズ・ハンド(死人の手札)と呼ばれるAと8のツーペアであったり、黒猫を見るといった不吉な兆候で、兄弟の死は予め示唆しているのも興味深い。
ドラマパートもアクションパートも面白い。特に82年前とは思えないスタントシーンに驚嘆。
いや〜、映画ってホンットに面白いですネ。
って、水野晴郎が冥界から甦るレベル。