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駅馬車のkojikojiのレビュー・感想・評価

駅馬車(1939年製作の映画)
3.5
1939年 アメリカ 監督:ジョン・フォード2022.09.17視聴-423 評価3.5
●ジョン・ウェイン(リンゴ・キッド)
●トーマス・ミッチェル(医師ブーン)
●クレア・トレヴァー(娼婦ダラス)

 西部劇の名作と言えば必ず名前が上がる「駅馬車」。ジョン・フォードとジョン・ウェインのコンビ映画。
 駅馬車がアパッチに襲われるシーンは断片的に観ているが、通して観たのは初めてだ。
単なる駅馬車を襲うアパッチと騎兵隊の戦闘を描いた作品かと思っていたら、とんでもなかった。さすが名作と言われるだけの映画だった。
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 ジェロニモがアパッチ族を率いて襲ってくると噂される中、アリゾナ準州トントからニューメキシコ準州ローズバーグに向かう駅馬車
 乗客は娼婦、医者、貴婦人、酒商人など7人に途中から乗り込んだ脱獄囚リンゴキッドだ。
一種のロードムービーだが、乗客がそれぞれ訳ありで、そのことも絡みながら個性がぶつかり合うシーンが続く。
 しかし途中、貴婦人が出産することで、その衝突も次第に打ち解け合うようになっていく。リンゴ・キッドも娼婦ダラスに思いを寄せプロポーズをするが、ダラスは首を縦には振らない。このあたりの話の展開も、物語が奥深くなっていい出来だと思う。
 駅馬車がローズバーグに近づくにつれ、背後にアパッチの影が次第に強くなっていく。

 突然乗客の一人に弓がささる。ここは迫力がある。
 そこからアパッチとの壮絶な撃ち合いが始まる。追いかけるアパッチの群れ、逃げる駅馬車。しかし多勢に無勢、駅馬車を守るライフル、ピストルの弾がなくなってしまって、絶対絶命。その時、どこからかラッパの音が聞こえる。
騎兵隊だ!
昔だったら、洋の東西を問わず、ここは拍手喝采のところだろう。
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