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少年と自転車のachakoのレビュー・感想・評価

少年と自転車(2011年製作の映画)
3.6
タイトル通り少年にとっての
自転車とはとても大事な宝物というところでしょうか…

父親に育児放棄されホームで暮らしていた

たまたま出会った独身女性に少年は
「週末だけ里親になって…」と半ば強引に頼みこむ
少年は父親を探したかったからだ

やっと見つけた父親には生活する為にはお荷物だから会いたく無いとはっきりと告げられてしまう
だが涙ひとつ見せないところがまた観ていてとても辛かった

里親になってくれた女性もまた
少年との暮らしには酷い目に遭わされるのだがいつしか母性が芽生え始める

会話もあまりなくとても静かなストーリーなんだけど見入ってしまう

少年には表情がなく強がって見せてるのか
演技自体素人っぽく見えるし
だが段々と可愛い見えてくるから不思議だった

最後に女性と一緒に自転車で競走するシーンは本当の親子のように見えて微笑ましかった
そして女性との会話での笑顔が
初めて見せた笑顔かもしれない

誰にだって居場所は必要ですから…
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