一人旅

少年と自転車の一人旅のレビュー・感想・評価

少年と自転車(2011年製作の映画)
4.0
父に見捨てられ施設に預けられていた少年シリルが、美容院を営む女性サマンサと出会い、真の居場所と家族を見つけるまでの過程を描いた人間ドラマ。『ヒアアフター』にも出演していたセシル・ドゥ・フランス扮するサマンサの、シリルに対する深い母性と親心に感動を覚える。まだ大人になれないシリルは、里親のサマンサに対して酷い態度を取ったり裏切ったりしてしまう。それでも、シリルが味わってきた痛みや悲しみを知っているサマンサはシリルを決して見捨てない。血の繋がりがなく赤の他人であるはずのシリルが自分を邪険に扱っても、愛し、支え続ける。子どもを傷つけるのも大人だが、子どもを救えるのも大人なんだと思う。
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