レネリー

その男、凶暴につきのレネリーのレビュー・感想・評価

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)
5.0
Blu-ray購入し、再鑑賞。

北野武監督初作品で本来では深作監督が手掛ける予定が様々な理由を辿り、特殊なスケジュールで製作され、更に武の手により脚本も大きく変えた本作。
従来の日本映画とは異なる表現方法で、長回しシーンは特にこれまでの映画では体感できない。
殴り続けるシーンや、歩くシーン、逃走劇やカーチェイス、銃撃戦もシュールかつ静寂、そして狂気じみている。暴力という惨さと激しさと哀しさが上手く描かれている。
ビートたけしの狂気じみた表情と演技は脳裏に焼きつく。他キャストの存在感も圧巻の一言だ。
初めて見たときは全身痺れるくらいの衝撃を受けた。
今でも北野映画では群を抜いた傑作だと思う。
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