あまりツボには入らなかった…
カットを多用した作品ばかり観てきたせいか、結構観づらかったなあ…
主人公の魅力がどうしても伝わらなかった、基本的に彼は他人には興味を持たない自己中心的な人間、はっきり言って人間のクズですね。
序盤でホームレスをいじめた少年達の一人をしめたのも正義感というより、自分の力の見せしめでしかなかったなと中盤以降のシーンを観てて思いました。
映画の中で示される主人公の暴力行為は純粋に暴力を楽しんで行ってる訳ではなく、主人公自身の中にある解決出来ない問題を他人への暴力行為で昇華してるようにしか見えなく、家庭に問題のある少年が自分より劣る子をいじめてるのと同じように感じましたね。主人公はただの未熟な癇癪持ちの少年のようで、終始その問題が解決されることなく、僕はとても不快でした。
終盤の主人公が下した決断は、彼の性格上当然のことだと感じました。なんの驚きもなく、ああやっぱりな、結局、彼には自分以外の人間に守りたい者は居なかったんだなと感じました。
真逆に感動されられちゃいました。ほんとに僕の苦手とする部分を詰め込んだ映画でした、僕の感性とは真逆の作品でした。
