淀川さんの解説の通り、1つのテーマとして重くなり兼ねない内容をなんとも笑い飛ばして観てしまえるのは、彼ならでは。
チャップリンを観たのはとても久しぶりだったけれど、やはり子供の頃から大好きな存在だと再確認。一種の英雄である。
大人になってからみるとまた違った面白さを感じる。スクリーンの中でみるとなんとも滑稽で笑えてくるけれど日常からさほど離れている話ではないのがまた良い。
人間の食事に関しては、ヤン・シュヴァンクマイエルのFOODでも感じたけれど奥深い。
映画内では、靴を食べるシーンもあるけれど、打って変わって贅沢にテーブルを飾るシーンもでてくる。人間の欲を満たすのは果たしてなんなのか。どんなに綺麗に飾られて美味しいものがあってもひとりでは寂しい一方。貧富とはお金のことだけではない。