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チャップリンの黄金狂時代のkaiのネタバレレビュー・内容・結末

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1925年製作。1942年にチャップリン自身がナレーションをつけて再公開しており、チャップリンの作品の中でも特に傑作、本人もお気に入りの作品と知り鑑賞した。
黄金を求め雪山へ上るチャップリン。飢えの中で食べた物、争う男たちの姿、崖の上での小屋の様子はギャグと恐怖の両方が備わっていた。
下山後チャップリンが恋した女性ジョージアは晦日のディナーの約束を忘れてしまう。約束を忘れて慌てて会いに行くのは滑稽な気もするが、チャーリーのジョージアへの気持ちは変わらない。
二人は再会しハッピーエンドとして物語は終わる。だが、私の中では"どこかで"「気まぐれな女性と寛容な男性の一時的なハッピーエンド」が描かれているような気がした。こんな風に思うのはジョージアがチャーリーのことを心から愛しているようには思えなかったからだ。生と死、運と不運が隣り合わせのようにハッピーエンドの先にあるものを考えてしまった。私が深読みし過ぎなのであろう。

「街の灯り」「独裁者」「ライムライト」に続き本作が4作目の鑑賞。チャップリンにすっかり恋してしまった。
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