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チャップリンの黄金狂時代のabeeのレビュー・感想・評価

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)
3.4
チャーリー・チャップリンの作品の中でも最高傑作とも呼ばれる今作。

1890年代に起こったクロンダイク・ゴールドラッシュを舞台にした作品。

先週観た「モダン・タイムス」と違いテーマが読み取りにくく、単純な喜劇作品として観た方が良さそう。
そうして観てもわたしにはあまりハマらなかったですね。

パンにフォークを刺し、足に見立ててダンスを披露するシーンは最高でした。
このシーンは素朴で可愛らしく、厳しい生活の中で小さな幸せを感じる温かなシーンです。

でもここだけでした。
有名な革靴を茹でて食べるシーンは正直笑えませんでした。
このシーンの前に犬のくだりがありましたからね。
人間には理性があるっていうメッセージは前面に出ていたかもしれません。

それに、どこか攻撃的な笑いを求めていたんですね。
みんなが当たり前に思っている社会を「おかしいよ?」って言ってくれるチャップリンを求めていたのですが、最後までそうは感じられずだったんですね。
「幸せはお金じゃないんだよ」って言ってくれるのを待っていたのです。

ということで、ちょっと刺激弱めの炭酸水みたいな作品。
色々調べた結果、機会があれば他の作品も観ようかと思いますが、観てみたいと思ったのは「キッド」と「独裁者」くらい。
この2作はいつか絶対観ようと思います。
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