Noah

ロレンツォのオイル/命の詩のNoahのレビュー・感想・評価

3.9
難病の闘病ものでも、切ない系や御涙頂戴系とは一線を画した、「進行していく病気をなんとか食い止めようともかぎ続けて、光を掴もうとする」具体性を持った闘病映画。

親の献身的な介護や、何よりも医者任せにせず自分自身が知識をつけて考えて解明していかんとする気概にひたすら脱帽する。
僕自身も似た境遇だった為、自分の親のことを思いつい胸が熱くなった。
一方で、映画内では医者を「一歩を踏み出すことを躊躇して事態をサボタージュするお堅い人間達」というふうな描き方をしている。ちゃんと医者側の意見をセリフの中に入れてはいたが、全体的に糾弾される立場になっていたのが引っかかる。結果的に良かったとしても、医者としては医療倫理を守る義務があるから、そこはどうかなぁと観ながら思った。

母親と父親役の2人はもちろん子役の演技力もマジハンパなかったです。
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