うめ

怪物の花嫁のうめのレビュー・感想・評価

怪物の花嫁(1955年製作の映画)
2.9
 エド・ウッド監督作品。まぁ、長編デビュー作「グレンとグレンダ」もツッコミどころ満載だったが、今回もなかなか良い勝負です(笑)ベラ・ルゴシ演じるヴォルノフ博士の屋敷近くにある沼で起こる失踪事件を追うクレイグ警部補とその婚約者で記者のジャネット。ある日、その沼の周辺でジャネットが失踪するが、実はヴィルノフ博士の下僕の大男ロボによって、博士の屋敷に連れ去られていて…というサスペンス?ホラー?のようなストーリー。起承転結も一応あり、意外とストーリーはしっかりしていたと思う。ただ、それ以外がね…。
 まず、カメラによる演出がほとんどない。これが結構致命的。セットでのシーンだと基本、俳優の歩きを左から右に追うだけ。なんか横スクロールのゲーム画面見てるみたいです(笑)確かに俳優に寄ったカットがあるのだが、カメラワークっていうとそれと横スクロールぐらい。低予算をカバーできる手段の一つとしてカメラワークってあるのだと思うのだが…。あとその弊害として俳優たちの動きが少ないことが挙げられる。一つのカメラでほとんど会話が展開していくので、例えば少し部屋の中を歩くなどちょっとでも俳優が動いたら、その俳優が写らなくなる可能性がある。となると、そんなに大げさな動きはできなくなる。手振りぐらいしかできない。結果、躍動感ない映像が出来上がってしまっているのである。
 あとは「んん??」って思うシーンがいくつか。「雨が降りそうだな」ってクレイグ警部補が言いながらも、光の射し方から見るに晴天だったり、普通のタコが編集でさも巨大タコのように演出されているけれど確実に普通のタコにしか見えないし、ヴォルノフ博士は科学者っていう設定だけど催眠術使うし…もう色んな意味でビックリする(笑)私はやっぱり警部のインコが気になるなぁ。