GUMI

フェリスはある朝突然にのGUMIのレビュー・感想・評価

フェリスはある朝突然に(1986年製作の映画)
4.3
10代~20代前半までに観ておきたかった。
自分の人格形成期に観ていたら ふと思い出すことが増えてただろうな…妙に残る作品だった。



ーーーーーーーーーーーーーー

「人生は限られてるから楽しまなくちゃ」と、ウディ・アレン調にカメラ目線で語りかける主人公フェリスはズル休みの天才。

ある朝、親を慣れた様子で騙して高校をズル休み。
電話相手にはキーボードで咳き込む音を再現、玄関のインターホンには音声テープを仕掛け…などなど、巧妙にサボるのはもちろん、友達や恋人までも早退させ一緒に街に出掛けるほど。

学校では心配した友人が「闘病中のフェリスに募金を」「フェリスを救おう」と行動するなど、何故か人をうまく巻き込めてしまうカリスマ性を備えたフェリス。
しかしズル休みを暴こうとする人物もいて……

ーーーーーーーーーーーーーー


自分もよく仮病を使ってました。
むしろ普通に具合悪い時の方が少なかったかもしれない自分にとっては フェリスのあの仮病演技に身に覚えが…笑
共感を生む最初のシーンで掴みバッチリ。


ズル休みするだなんて道徳的にはアウトですし、この作品はフェリスがどんな風に彼を良く思わない人間たちと戦うのか?それが見どころだとばかり。
端的に言えば 学校をサボるのがうまい男子高校生の話なのに…なんだこの温かさは。

コメディ、友情、恋愛、ドラマ…いろんな要素を含んでいる。作品の時間数に対しての内容の濃さよ、ありがとう。
そして、思春期の子の特性を理解していて非常に「ええ話」な仕上がり。
さすが80年代の巨匠·ジョン·ヒューズ!



「私と同じでズル休みやっちゃうダメな子なんだな〜」という目でフェリスを見ていた序盤。

ブレイク·ライブリー似の彼女をうまく早退させるフェリス、友達を言いくるめてフェラーリを乗り回すフェリス、パレードに飛び入りでTwist and Shoutを歌い盛り上げるフェリス……

警察署にいたヤク中が『「サボる兄が憎い」と思っている自分を見直した方がいい。』とフェリス妹に言った台詞が忘れられない。
スレスレでバレないフェリスのカリスマ性に触れてファンになってしまう気持ち、すごくわかる。みんな彼が羨ましいんだ。

彼は確かに人生の短さを悟って今を、人生を楽しもうとしていた。
そりゃ結婚も考えるわよね♡



ブレックファスト·クラブが気に入った人には自信持って薦めたい。