MasaichiYaguchi

カンフー・パンダ2のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

カンフー・パンダ2(2011年製作の映画)
3.6
私の勤務する会社は上野に有り、普通だったらゴールデンウィークは、ジャイアントパンダの「リーリー」と「シンシン」の間に産まれて1051日齢を過ぎたシャンシャン目当てに大勢の家族連れが上野動物園に訪れていた筈だが、新型コロナウイルス感染症拡大で臨時休園していて、その周りの上野公園も含めてひっそりしている。
西郷隆盛像も有名だが、やはり上野にはパンダが良く似合うと思う。
余談はさておき、本作では主人公ポーをはじめとするカンフーの達人達が繰り出す超高速アクションや、派手な戦闘シーンがパワフルで、映像の立体感と相俟って最後までテーマパークのアトラクションのような楽しさだ。
ストーリーは、中国全土、更には世界を超絶兵器で征服しようとするクジャクのシェン大老と、それを阻止せんとするポーや「マスター・ファイブ」の面々との戦いを、時にギャグを交えながら大迫力で展開していく。
そしてその戦いの中でポーの出生の秘密が感動的に解き明かされていく。
公開当時、中国政府は本作を「中国文化を愚弄している」とかで上映禁止にしたらしいが、私にはその理由が今でも理解出来ない。
強いて言えば、シェン大老の覇権主義に対し、中国の姿勢を揶揄されたように捉えたのかもしれない。
そんな政治的なことは一先ず棚に上げて、ゴールデンウィークなのに可愛い動物達に直接会えない子供に、パンダをはじめとした動物達が超高速カンフーアクションを繰り出す本作で楽しんでもらうというのも良いかもしれない。