なやら

彼奴(きゃつ)を逃すなのなやらのレビュー・感想・評価

彼奴(きゃつ)を逃すな(1956年製作の映画)
3.5
暗殺者による殺人現場を目撃した木村功が、妻の津島恵子と共に事件に巻き込まれちゃうサスペンス。話の枠組はアーバン(?)なのに、舞台となるのが下町商店街というのが面白い。商店街/スナイパー、この二項組み合わせの妙。
木村功のストレスフルな状況へ引き摺り込むサスペンス話法もなかなか充実している。鈴木英夫の地肩の強さを見た感じがする。影っぽく靄っぽい絵面もかなり好み。
あと、全編を通して音の演出に意識的であり、非常に冴えている。芥川也寸志の冷たく鋭利な劇伴もよい。
チンドン屋より後、中盤が少しダレるので−0.5。
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