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乳房よ永遠なれのmingoのレビュー・感想・評価

乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)
4.3
一昨年話題に上がった本作だがビクトルエリセに認められたのも納得の出来、噂に違わぬ超傑作。
さくらももこも乳がんで亡くなったし現代の病という点からも資料的価値と病気への意識という意味でもディスク化すべき作品なのでは。シネフィルだけが騒いでいい作品ではなく多くの人に届いて欲しい一本。また色んな人の協力により辿り着いた日本映画の大事な無形の財産としても貴重。鏡を多用したショットや、雨の中でバス停から傘を差した森が月丘親子が乗ったバスを見送るショットも素晴らしいし、何より主役の月丘夢路のブラ付け替えによって醸し出す苦いエロティシズムはもう凄すぎて言葉にならない。
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