「青い青い海」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

1時間ちょっとの短い作品。
お話としてみれば80年くらい前の作品なので、話の単純さ単調さはあって今自分がみて面白がれるかといえば微妙だけど


純粋な運動と、ショットの美しさは楽しむことが出来た。
ゴダールに引用されたネックレスが床に散らばるあの有名なシーンは強く印象に残る。
コミカルな男2女1話はこれ以上ない程の単純明快ぶりだが、その分画面の素晴らしさが際立つ。
海と陽光がそれは美しく撮られており波打ち際を歩く・走るという行為が悉く画になる。街から島にやって来るという時点で別れは予感されており物語は充足している。
首から零れ落ちるネックレスを捉えるショットはこれ以上なく美しい。そもそも零れ落ちるという運動自体には何か宿っている。ルノワール「河」もシュミット「デ・ジャ・ヴュ」もそうだ。
『帽子箱〜』のほうが好きだけどこちらも大傑作。
大傑作
海と空のワンショットワンショットが驚異的に美しい。

窓からアリョーシャとマーシャを覗くユスフのシーンのトラックバックが最高

波の圧倒的運動感。マーシャが海岸沿いを歩きながら歌うとこ。ゴダールが引用したネックレスのシーン。

すげぇ好き。
レオス・カラックスの選ぶ15本③
ネックレスが落ちるとこが超良かった。あそこは超テンション上がった。他にも良いショットがあったけど、思ってたより多くはなかったな。話が凡凡だったから全体的には普通。恋愛系は仕方がない部分がある
純粋な「運動」のみで映画を撮ろうと試みた傑作。

何処からともなくやってきて、何処かへ去っていくという、登場人物の過去や未来を描く必要がない西部劇方式を採用することで、物語に縛られずにひたすら美しい運動だけを撮ることに成功している。

波の水しぶき、吹きぬける風、走る船員たちetc… すべてのショットが凄まじいまでのクオリティ。それがバーゲンセールみたいにどんどん出てくる。

特に、真珠のネックレスがこぼれ落ちる瞬間のスローモーション、どうやって撮ったかわからない船内のゆれ、胴上げの浮遊感が素晴らしい。落下、ゆれ、浮揚という運動そのものの美しさがこれらのシーンには凝縮されている。

バルネット作品をちゃんと観たのははじめてだったが、大げさでなく本作はムルナウやドライヤーの域な気がする。個人的に帽子箱を持った少女がピンと来なくて、こんな傑作を今まで観てなかったことを強く後悔した。
h
2016/09/09
5.0
冗談でしょ?一生に十回出会えればいいレベルのショットが十個以上入ってるよ。傑作という言葉も似合わないとんでもない傑作。しかも、自然光と海の異常性がそのほとんどを担ってるんだよ。才能がヤバすぎる。比較すれば小津や溝口が乳飲み子に見えてくるはず。
どんでもないショットの連続…