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月夜の宝石のキーのレビュー・感想・評価

月夜の宝石(1958年製作の映画)
3.3
1958年のロジェ・ヴァディム監督、ブリジット・バルドー主演作品。
スペインの田舎町が舞台で、イタリア女優やアメリカ俳優との共演ですが、登場人物は全員フランス語で会話。

内容をよく知らず、どうせラブコメだろう、と思って観てみたら、序盤から暴力シーン、しばらくすると殺人シーン。かといってシリアスな作風という訳でもなく、ブリジット・バルドーが登場するコミカルなシーンもある、という不思議な映画。

前半は、夫を殺した男(スティーヴン・ボイド)を愛してしまう女(アリダ・ヴァリ)と、同じ男を愛してしまったその女の姪(ブリジット・バルドー)との三角関係が描かれ、それなりに刺激的な内容に飽きずに観られます。
後半は警察に追われる男と、その男と行動を共にする姪のほうの女との逃避行が描かれます。スペインの見事な風景が実に美しく描かれますが、主要登場人物が2人になると物語としては一気に退屈になります。クライマックスに近づくにつれ、眠くて仕方なくなりました。一瞬見えるブリジット・バルドーのバストトップをもってしても、眠気覚ましになりません。
結局、スペインの美しい風景を背景にしたブリジット・バルドーを見るだけの映画でしたね。

ただ、逃避行で最初に訪れる港町の少女が可愛くて、自分的にはブリジット・バルドーよりもその少女に胸ときめきました。
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