ブロンド少女は過激に美しくの作品情報・感想・評価

「ブロンド少女は過激に美しく」に投稿された感想・評価

machida

machidaの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます


会計士の男マカリオは仕事場の窓から見える少女ルイザに恋をし、なんとか結ばれようと奔走するが…



妻にも友にも言えない話は見知らぬ人に…と偶然隣りあわせた婦人にマカリオが話しかけるシーンから自然と物語に引き込まれる。


そしてあの結末。ああいう突拍子も無い結末好き。

ただサロンのシーンで読まれる詩や、
マカリオがルイザを隣の建物の窓越しに見るときの断絶感、非対称な撮り方がマカリオの未来を暗示してるようにも思った。

オリヴェイラはこの作品を撮ったとき100歳だったらしいけど、全く古くささがない。
レビューを漁っていて、反音楽、反モンタージュ、というキーワードを見て少し腑に落ちた。
サクッと見れる尺も良い。面白かった。
momoyo

momoyoの感想・評価

4.6
あっけない。
でも今まで見た中で、こんなにあっけない映画ってあったっけって感じだし、勉強になりますね。主人公の苦労が

やっとみれた!
ペソアの詩の朗読のシーンで、あっそうかポルトガルかっ、あっそうか映画かって思って一気に冷めた あの詩のショボさまで演出として取り入れてるならもうお手上げ かき揚げみたいな映画で何度もガム噛みたくなったけど、終わってみればあのバサバサギチギチ感に納得
Keny

Kenyの感想・評価

4.3
それは所詮演出された恋。カーテンが、団扇が、ブロンド髪が、制限された関係を美しくする。
目線が合わない人々に心の通わない人間を見る。小川に乗せた人生論も忘れていない。嗚呼、好きだなあ、このなんてことない映画色。
トレパさんの踊りグッド。
印象的な長回しの数々。ショットは完璧なのに捉えどころのない妙なゆるさが同居していてその差異がなんとも不思議で魅了される。

そしてそれまでの少女の存在をすべてひっくり返してしまうようなラストのワンショット。オリヴェイラの魔術にかかり、走り去って行く列車を眺めながらしばし呆然とする。100歳でこんな映画を撮ってしまうなんて!
加賀田

加賀田の感想・評価

3.5
初エル・ド・オリヴェイラ

このレビューはネタバレを含みます

映像がとにかく良い〜
呆気なさが癖になりそう
叔父さんが愛情深いところが結構好き
むずい…原作読めばなにか分かるかと思ったら、日本語訳はないらしい。自力で頑張るしかない…
ubik

ubikの感想・評価

-
ラテン系の女に、目の前でtwerkしてほしい。そういう気持ちが映画を撮らせた。とはいえ、この上ない上品さ。

距離=視線/距離がなくなること
電車での決して交わらない視線
女が片足をあげること
この作品を観るとなぜかものすごい勇気が湧いてくる。その理由はおそらく、オリヴェイラがこの作品でこれまで絶対できないと思われていたことに成功してしまったからだ。
この作品でオリヴェイラが成し遂げたこととは何か。それは現代の、文化的に発展した土地で、社会的弱者を用いずに、おとぎ話のように純粋な古典的な映画を作ったことだ。これまではそのような映画を作るには、心理的発展に乏しい人々や環境を使わなければならないと思われていたと思う。溝口が時代劇を多く作ったのも、ドラマ性を求めたこと以上に、心理的に成長してしまっている現代人よりもそうではない一昔前の人間たちを題材にすることで、作品に純粋性、言い換えれば情動の面での寓話性を導入することができたからであろうし、エリセが子どもを主人公にし続けたのも、フォードが西部劇に固執したのも同じ理由からではないか。
しかしなぜ現代の文化的に発展した土地で社会的弱者を用いずにこのような作品は成り立っているのか、それは一つのカットがあるからである。あの印象的な窓からの主観ショット。このショットが作品に寓話性を導入している。
であるから、一見単純に見えるこの作品はある一つの天才的なショットが無ければ成立しない、紛れも無い傑作である。
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