広島カップ

未来を生きる君たちへの広島カップのレビュー・感想・評価

未来を生きる君たちへ(2010年製作の映画)
3.7
世の中には悪い奴らが必ずいる。
そいつらに理不尽に被害を受けた時にはどうすればいいのか。殴られたら殴り返せばよいのか。
学校でのイジメ、大人にとってのヤクザ者、世界にとっての習金プー、大人も子供も関係ないこれは人間にとっての永遠の課題ではないでしょうか。

デンマークの学校に転校して来たばかりの少年は、医者の父を持ついじめられっ子の友達を見てそいつをいじめた奴に対してナイフで反撃をする。
そのいじめられっ子の父は路上で殴られた相手に対して謝って欲しいと詰め寄るが手は出さずに再び殴られる。
その他にも不合理な争い事を並べて来てどうすれば良いのか?と次々に観客に投げかけてくる。

未来を生きる君たちへ「バカに対してやり返したらやり返した本人もバカになるんだよ」と、大人は子供に手本を示してはいるが、そんなに簡単な物ではないのは今のロシアのウクライナ侵攻の現実を見ていれば明らか。
この問題の難しさを改めて明らかにしてくれた作品でした。
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