マヒロ

メン・イン・ブラック3のマヒロのレビュー・感想・評価

メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)
3.5
忽然と姿を消してしまったKを救うべく、Jが過去に過去にさかのぼる事となる、というお話。

タイムスリップ要素が加わって、ガラリと印象が変わった三作目。前作から10年も経ち、トミー・リー・ジョーンズもお爺ちゃんになってしまったので、身体が動かないからなのか単に面倒くさがったからなのかは謎だけど、Kの出番は少なめ。その分、過去のKとしてジョシュ・ブローリンが出てくるんだけど、これがまた顔つきといい仕草といいトミー・リー・ジョーンズにしか見えなくて可笑しかった。
60年代を舞台にしているということでそこらのネタもふんだんに出てきて、中でも60年代活躍した「あの人」がエージェントだった…という展開は面白かった。『2』のマイケル・ジャクソンみたいに一発ネタに終わらなかったのも良し。

良く出来た映画か、と言われると、後付け設定のオンパレードだし、新キャラクターのグリフィンはあからさまな御都合主義キャラクターだしでやっぱりちょっと雑な感じは否めないんだけど、ラスト、再開したJとKの、言葉こそ少ないものの熱い友情を感じさせるちょっとしんみりした演出が良くて、明言はされていないものの、この二人の物語はここで完結なんだろうと感じさせる寂し気な雰囲気が、今までとは一味違う余韻を残す良い締めだった。
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