NAOKI

ヒア アフターのNAOKIのレビュー・感想・評価

ヒア アフター(2010年製作の映画)
3.7
嘘をついてはいけませんよ!

僕は自慢じゃないけど嘘だけはついたことがないんです!

死の床にある友人が…「おれはもうだめだ…後は頼む」
と言ったら…あなたは
「あぁ…医者も今夜もつかどうかって言ってた」
って言うか?
「バカ言え…お前はけろっと良くなって…『死ぬかと思った』とか言ってみんなを笑わせるんだよ」

嘘をつくだろう?

イーストウッドのこの映画…評判悪いね😁💦
観てる時…おれも違和感バリバリだった…イーストウッドの映画にしてはノイズが多い…なぜだ?
途中でふとこう仮定してみた…マット・デイモンは相手の手を握ることでその人と関係がある死者に繋がる霊媒者という設定だが、それだけか?
彼は相手に触れることでその人の「全て」が分かるのではないか?
そう仮定してみた。

すると違和感バリバリだったマットの行動が全て説明がつく気がしたんだけど…どうかな?

もう商売としての霊媒をやめようとしてたこと…
女性に対しての彼の行動…

そしてなによりこの映画の中で1度だけマットが「優しい嘘」をついたのではないかというシーンが出てくる。嘘ではないという人も多いが、おれは「優しい嘘」だと思って涙したのだ💦そんな嘘をついたのはあの子の「全て」がわかったからではないのか?

…というわけでおれはこの映画大好きなんですが…大問題があります。

この映画でおれが一番印象に残ったシーンは…料理教室で行われるマットと女性パートナーとの目隠し(スプーンで)食べさせ合いっこ…
このときのエロさは尋常じゃない!
イーストウッドはこう言ってる訳です。
「死後の世界も気になるが…おれはまだこっちの方がエエな😁」
なんてじじぃだ!

この映画には死後の世界のイメージも出てくる…イーストウッドはペロッと舌を出して…
「まぁ死んじまった時の世界は…おれはこんなのがエエな😁」
と言ってる訳です。

イーストウッドの「優しい嘘」に満ちたいい映画だと思うんだけどな~😁💦

ちなみにこのレビューの最初に出てきた…
「僕はこれまで嘘をついたことがないんです」
というのは「嘘つき選手権」第一回世界大会で優勝した「嘘」です😁💦(ほんと)
NAOKI

NAOKI