世界的な冒険家・植村直己(1941.2.12-1984.2. 13)の半生を描く。
植村直己を西田敏行が、妻となる野崎公子を倍賞千恵子が演じる。
モンブラン、エベレスト、北極圏などで長期ロケを敢行。
原作は植村直己。
監督は「君よ憤怒の河を渉れ」の佐藤純彌。
(1986、140分)
~植村直己の主な実績~
・1970年、日本人として初めてエベレストの頂上に立つ。
・1970年、世界初五大陸最高峰単独登頂。
(1974年、公子と結婚)
・1974~75年、北極圏犬ぞり1万2000キロ単独走破(所要日数:約1年半)。
・1978年、犬ぞり単独北極点到達(走行距離:1000キロ、所要日数:57日)。
・1978年、グリーンランド縦断(走行距離:3000キロ、所要日数:102日)
・1984年、世界初マッキンリー(現デナリ)冬期単独登頂→直後に消息をたつ(43歳)。
「冒険、それはまず生きて帰ることだ」ー植村直己ー
①ロケ撮影が効果を発揮している。
主演の西田敏行をはじめ、危険を伴った厳しい自然の中での撮影は大変だったと思う。
②極寒(凍傷)、クレバス、雪崩、(荷物を運ぶ犬ぞりの)犬や荷物の喪失、白熊の出現など→単独でのチャレンジは極めて危険。
植村直己を含め、雪と氷の世界に挑んだ多くの登山家が亡くなっているが、やはり登りたい、挑戦したいという気持ちが勝るのだろう。
(私も登山を始めたが、初心者でソロなので冬山には行かない)
③どんな偉業も自分一人の力では達成できない。他人(ひと)の支えがいる。人だけじゃなく、犬の助け(存在)も大きい。