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ツィゴイネルワイゼンのyのレビュー・感想・評価

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)
3.5
回転するレコードのアップの中、タイトル通りのツィゴイネルワイゼンがかかる。死んだ女の股で蠢く紅い蟹が段々と大きくなりながら、鳴り響く“ザッザッザザザッ!”という音。口づけの時に口から飛び出たり、死んだ弟の骨が内側から染まったり、“真っ赤に染まる”ことの意味合いとは。暗い屋敷の中で一瞬紅い鏡に女が映るシーンが某イタリア映画かよって怖すぎた。花火を見上げる人間たちの“ゾンビ”的な描かれ方や、障碍者3人の電車内でのシーン等、人がいることが不安を掻き立てる逆説的なアプローチが随所の不穏な効果音と合わさり恐怖へと変わる。妙齢の痴女による眼球レロレロシーン、エロすぎる。印象的なシーンは星の数ほどあるが、映画として超面白いかと問われると実際そうでもない。
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