イルーナ

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦のイルーナのレビュー・感想・評価

4.3
幼い頃よく観ていたインディ・ジョーンズシリーズの作品。
しかし観たのがあまりに昔なので、ラストシーンしか覚えてない状態でした。なので今回も、新しく作品を観る感覚で楽しむことができました。

序盤は若き日のインディの冒険。蛇嫌い、鞭、顎の傷の由来が語られる。あんな短い時間でこれだけの情報量。本当にこのシリーズのテンポの良さは素晴らしい。
特にトレードマークの帽子の由来があまりにも意外!盗掘団と最後まで渡り合った勇気と根性を認められて、その親玉から譲られたものだったとは。あの盗掘団の親玉カッコ良すぎる……!

以降は父親探しの冒険になるわけですが、父ヘンリーを演じたショーン・コネリー(初代ジェームス・ボンド)のイメージからか、今回は世界各地を股にかけて謎解き。
もちろん動物ウジャウジャやアクションも忘れない。あと本当に乗り物の種類多いな!列車、ボート、バイク、飛行船、飛行機、ジープ、戦車……
無事(?)に再会した後は凸凹コンビっぷりが楽しい。すっとぼけているけど知的で紳士な父。そしてギャグもキレッキレ。暖炉のシーンとか、総統閣下のサインとか。
特に飛行船に乗り込んで狙われた時、切符の拝見を……や、死を悲しむ仲間たちのそばにひょっこり姿を現すインディの件で笑いました。
しかも後者、まるで意思があるかのように帽子が転がってくるしw

ヒロインのエルザはナチのスパイという立場でありながら、焚書のシーンで胸を痛めて涙したり、ヘンリーを撃ったドノヴァンを裏切り、偽の聖杯を選ぶ……と、結構複雑なキャラクター。しかし最後は欲をかき……
その後の聖杯を取ろうとするインディに対し、「あきらめなさい」と諭すヘンリー。そしてここで息子が呼んでほしかった名前「インディアナ」で呼んでいる……!
このラストが小さい頃からずっと印象に残っていて、やっぱり命あっての物種だよねとなりました。
さらに「インディアナ」の由来は飼い犬からだったというオチがつき、夕陽に向かって旅立っていく🏜
うーん、何度観ても素晴らしい!

これを最終作にしてれば本当に綺麗だったのですが、20年近く経って作られた『クリスタル・スカルの王国』がちょっと微妙というか、ツッコミ所が多くて寂しいものを感じたなぁ……
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