ニクガタナ

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦のニクガタナのレビュー・感想・評価

3.7
1912年、盗掘集団からコロナドの十字架を奪還する回想シーンは12歳のインディを故リヴァー・フェニックスが前髪鬱陶しい髪形で好演。アゴの傷、蛇嫌いの原因、愛用の帽子の由来が明らかに。時は巡り1938年が主舞台。公開当時はあまり響かなかったが、親子で同じ女性と愛し合ってたダメなジョーンズ親子による互いの失態と挽回が繰り返される、キリストの聖杯探し凸凹珍道中が絶妙に面白い。父親になって初めて観たせいかしら?眼鏡のショーン・コネリーというのもなかなか見ないが良い感じ。オーストリアの古城を改装したナチスの秘密基地を火事にしちゃうくだりが最高。3作の中では本作の知性的なヒロインが一番好き。ベニスでのインディとのロマンス模様がいい塩梅。本作は汽車上、ボート同士、サイドカーとバイク、戦車と馬などチェイスシーン満載で楽しい。そして今回のウジャウジャ枠はネズミ。ヒー!逃げ込んだ先の棺桶の中まで入ってこないで!大学の博物館長マーカスがナイスボケキャラ。ナチス描写が山盛りで、ついにヒトラーも登場し、インディと対面シーンまであるサービスぶり。トルコ神殿での聖杯盗難防止仕掛けが納得性高く興味深い。前2作のヒット要素をうまくまとめて親子の絆展開上乗せした感あり手堅い仕事。馬に跨り帰還する4人の、夕陽に浮かぶバックショットシルエットが良い終い。
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