このレビューはネタバレを含みます
強盗を撃退した紙職人を疑う、捜査官の話。
ドニー・イェンが特に強くない…一般人を演じるのは珍しいな~と思っていたのですが、捜査官が登場する事で、実は彼が武道の達人である事を明らかにしていくと。
カンフー映画にミステリーの要素を加えたのが面白いというか、こんなドニー・イェンの使い方があったのかと、感心するものがありました。
捜査官役を演じる、金城武の偏執的なキャラクターも面白かったし、妻役でタン・ウェイを見れたもの個人的には嬉しかったですね。
ただ、後半になると、主人公が属してた悪の組織が現れ、よくあるアクション映画になってしまうのは残念な部分。
これはこれで良いんですけど、やっぱりドニー・イェンと金城武の決着を、ミステリーとして最後まで見たかったな~という気もします。
ラストの雷も面白いは面白いのですが、これまでのツボの話は何だったんだ?とも思うんですよね。
全体的にツボや気功が都合良く使われるのはツッコミポイントではありました。
そんなわけで、ミステリーとして最後までやりきれなかった事は悔やまれるものの、それでも異色のカンフー映画として、一見の価値はある作品でしょう。
カンフー映画を見慣れてる人は勿論、カンフー映画が苦手な人にも見て欲しい作品です。