かぼちゃん

震える舌のかぼちゃんのレビュー・感想・評価

震える舌(1980年製作の映画)
3.8
祖父が生前、戦時中に破傷風になって生死の境をさまよったと言っていた。
後遺症でずっと手が震えていて、コーヒーにお砂糖を入れる時にばら蒔いていたんだよね。

その時はまだ私が幼かったので「破傷風って手が震えるんだー」くらいにしか思っていなかったけれど、この映画を観てなんと恐ろしい症状なんだと心底震え上がってしまった。

女の子の演技が見事だから、不謹慎ながらホラー映画のように怖い。
看病に疲弊していく家族の様子もみていて辛くなるし、ただ公園で遊んだだけでこんなことになるなんて本当に怖い。

日常にこんな恐ろしい菌が潜んでいると分かると、ちょっとした怪我も舐めてりゃ治るとは思えなくなる。

いやはや…めちゃめちゃ怖いし、何だか疲労を伴う映画だった。