みーこ

震える舌のみーこのレビュー・感想・評価

震える舌(1980年製作の映画)
3.7
指先の小さな傷から破傷風にかかってしまった子供と、その両親の壮絶な闘病生活をリアルに描いた作品。


とにかく昌子ちゃん(破傷風にかかる子供)の演技がすごい!!
破傷風菌に侵されたせいで色々な症状が出るんですよ〜


呂律が回らない…
上手くご飯食べられない…
千鳥足で歩く…
奇声を上げて暴れる…
引きつけで舌を噛む…


けれど何より恐ろしいのは酷い発作時に絶叫と共に起こるエビ反りです!!
歯を食いしばり小さな体を震わせてエビ反る様子は可哀想で直視に難いものがありました(ノД`)


実際、発作時のエビ反りって脊椎骨折を起こすくらい激しいものなんですよね…
それが年端もいかない子供の身に起こるなんて恐ろしいし悲劇でしかない。


現代社会では早期発見で治療も可能だし、予防接種を受けることでその発症を抑えることも可能になってますが、それでも“絶対”って何事にも無いと思ってる私は背筋が凍る思いです。


けど劇中一番ゾッとしたのは、
「歯は乳歯ですよね?それなら折れてもいいですね」って言いながら引きつけで舌を噛んだ昌子の歯を折る勢いで舌圧子を使い抉じ開けようとする先生の容赦ない姿でした((((;゚Д゚))))
みーこ

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