ちぇるごまる

心の旅のちぇるごまるのレビュー・感想・評価

心の旅(1991年製作の映画)
3.7
リアルタイムで劇場鑑賞して以来の再鑑賞。

高慢かつ敏腕弁護士の主人公。
彼は人情のカケラもなく、冷酷。
家族に対しても厳格な彼が、タバコを買いに行った店で偶然出会した強盗に打たれ大怪我を負い記憶喪失になったことから、彼の第二の人生が始まる…。
思うように歩けず、文字すら読めない自分を励まし勇気づけてくれたのは、リハビリ中に親しく接してくれた理学療法士と家族。
人の優しさに素直に感謝する主人公。
次第に事件前の自分を思い出し、今とは別人のようだった自分を嫌悪するとともに、周囲に謝罪し、夫婦・親子・仕事…そして自分に対し誠実に向き合うようになる。

事件や事故がきっかけで人生が大きく変わることは多々あるが、大切なのは、そのきっかけをもって自分をどのように変えていくかなのだろう。
リハビリ中の繊細な演技が光る、ハリソン・フォードが主演を務めた良質なノーアクション人間ドラマだった。

にしても、この邦題から

あ〜、だから今夜だけは〜
君を抱いていたい〜🎶
     byチューリップ
[懐かしっ]

を連想する人は私同様にいるだろう。別にハリソン・フォードが財津和夫に見えてしまうわけではないし、この邦題に納得がいかない。他に良い候補が挙がらなかったのだろうか…す
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