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心の旅のMOCOのレビュー・感想・評価

心の旅(1991年製作の映画)
4.0
「11年間ひどい親でした。
これからは違います。

・・・家に帰ろう」

「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」(1983)「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」(1989)と2つのシリーズを終えた後もアクション俳優の印象が強いハリソン・フォードが1991年に出演したのが「心の旅」知的障害者を演じています。

 ヘンリー・ターナー(ハリソン・フォード)は妻サラと娘レイチェルとニューヨークで暮らす大手の弁護士事務所に勤める冷血で有能な弁護士です。
 レイチェルは春から行きたくもない全寮制名門中学が決まっている上、ヘンリーの厳しすぎる接し方にうんざりしていて表情を失くしています。サラとの夫婦生活は崩壊していて所謂仮面夫婦です。

 ヘンリーは患者から医療ミスで訴えられた病院の弁護で強引に勝訴を勝ち取った夜、タバコを買いに出かけたコンビニで強盗事件に巻き込まれます。2発の銃弾を受け大量出血による酸素不足が原因で脳に大きな損傷を受けてしまいます。
 大半の記憶を失くしてしまい、家族の名前も生活も、何もかも忘れてしまったヘンリーですが、レイチェルから文字を読むきっかけをもらい少しずつ回復していき、前とは違った優しい人格になっていきます。
 事務所を訪ねると最後の裁判の書類が机に載せたままになっていて、過去の自分を知るために書類に目を通します。

 ある日、サラの引き出しにサラに宛てられた浮気のラブレターを見つけたヘンリーは、サラに怒りをぶちまけオフィスに向かうのですが、サラの浮気は自分の浮気が原因だったことがわかります。
 
 ヘンリーは最後に勝訴した裁判が逆転敗訴する資料をまとめて、敗訴した相手に渡すと、事故以前の自分と決別して家族を大切にするためサラと二人してレイチェルを迎えに学校を訪れます・・・。

 ハリソン・フォード、アネット・ベニング(サラ)ミッキー・アレン(レイチェル)の家族3人の表情がどんどん優しくなっていく素敵な映画です。
 まだ御覧になっていない方必見です、あなたの知らないタフではないハリソン・フォードに出会えます。
 
 面白いはず、脚本が若き日のJ・J・エイブラムスです。
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