フライ

心の旅のフライのレビュー・感想・評価

心の旅(1991年製作の映画)
4.0
仕事人間で敏腕弁護士の冷徹な男性ヘンリーが、強盗に銃で撃たれ、一命は取り留めたが、記憶を失い、リハビリを経ながら、これ迄とは全く違う人間になるヒューマンストーリー。

敏腕弁護士として皆んなから尊敬されていたヘンリーは、家庭を顧みず仕事優先で、娘のレイチェルにも親としての暖かみを一切感じない冷徹感が。事件後記憶を失い、ヘンリーを尊敬していた周りに居る人間の本性、妻サラの思いや娘レイチェルの変化、何より記憶を失う前に自分が行って来た行動への嫌悪感と、家族への行動含め、変化して行く様にとても感動した。特に事件後に出会うリハビリの看護士ブラットレーとのやり取りは胸に響くものが。

ヘンリー演じるハリソン・フォードの序盤のやり手弁護士としての演技と、終盤の剣の取れた優しい雰囲気の演技がとても印象的。妻サラを演じたアネット・ベニングの、終盤のヘンリー への愛のある演技はとても素敵に思えた。

これ迄の人生が一変するストーリーは、自分自身が歩んできた人生を見直す意味で、変化を与えてくれる素晴らしい内容に思えた。さらに人として本当の幸せが何なのかを教えてくれる素敵な作品。
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