ペコリンゴ

ドラえもん のび太の宇宙開拓史のペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.6
記録。
畳の下には友の星。

藤子・F・不二雄の漫画、大長編ドラえもん2作目を元に制作された劇場版ドラえもんの2作目。これは初見かも。

前作は一億年前の地球を舞台にしたアドベンチャーであったが、ドラえもんとのび太らはこの2作目にして早くも宇宙に進出。部屋の畳の下と異星の宇宙船とが繋がっているという設定には夢しかない。

あらすじは…
いつもの空き地が中学生に占拠されてしまったのび太たち。遊び場を失わんとしていた彼らはのび太を中学生との交渉役に選定、そして当然の如く失敗。その夜、新しい遊び場を探す羽目になったのび太の部屋の畳の下から謎の生物が飛び出してきた…!

本作の主な舞台は宇宙の開拓民が暮らす惑星・コーヤコーヤ星。畳の下に通じる宇宙船の持ち主であり、コーヤコーヤに暮らす少年ロップルとのび太たちが育む友情、コーヤコーヤの資源を狙ってロップルたちを苦しめるトカイトカイ星のガルタイト鉱業との戦いが描かれる。

本作ではのび太の数少ない特技、射撃が活躍する他、スーパーマンのようなのび太の活躍を見ることが出来る。というのもコーヤコーヤやトカイトカイは地球よりも遥かに小さい重力の星であるため敵がかなり弱い。なので地球人最弱ののび太ですら楽勝でワンパンできてしまう。「俺TUEEE」というネットスラングが出来る遥か前の話で興味深いところではあるものの、スリリングさにはちょっと欠けるかもしれない。

比較的ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんの活躍が少なめなのも寂しい所ではあるけども、夢と友情と冒険の物語として一定のクオリティを保った作品であることは間違いない。