救済P

ドラえもん のび太の宇宙開拓史の救済Pのレビュー・感想・評価

3.4
ドラ映画2作目

前作と打って変わって宇宙空間を舞台とする冒険譚となった。本作の魅力のほとんどは敵の殺し屋であるギラーミンが担っている。

対ドラえもん戦において敵側がひみつ道具を所持していない場合、戦いは一方的になりがちだが、ギラーミンの狡猾さは地球とコーヤコーヤ星を行き来しなければならないドラえもんおよびのび太にとって有効打としてはたらく。ベテランの殺し屋であり、対するのび太は小学生だが、手を抜くことなく、むしろのび太の力量を認めたうえで戦いに臨むその姿にはあるべきヴィランの形が示されていた。
最終的にロップルの凶弾に倒れ生死不明となるのが少し残念。のび太との戦いの中で散ってほしかった。

シナリオの説得力でいえば前作を上回り、より完成度の高い作品になったと思う。出会いと別れの描写についてはやや手抜き感が否めない。
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