おーもり

ドラえもん のび太の宇宙開拓史のおーもりのレビュー・感想・評価

3.1
ネトフリ映画ドラえもんイッキ見企画。
長編2作目。はるか昔に見た記憶はあるけど、概要しか憶えていなかった。

まず、はじまり方が逃げる小型宇宙船、追いかける巨大戦艦って、もろスターウォーズで笑った。のび太の「ドラえも~~〜ん」からのお約束はまだ無いね。
中盤ではワープに入る時の、各機器の読み上げ確認しながら「ワーープ!!」とかって叫ぶのは
宇宙戦艦ヤマトっぽい。

野球する広場を中学生に占領されて、ジャイ&スネコンビに交渉役を押し付けられる嫌な役目。
それでも実直に交渉するのび太偉い。ただしこれでもかって程の口下手が過ぎて退散!
それにしてもジャイスネの鼻からスパゲティへのこだわりはどこから来るのか笑

逃げる中で工事の穴に落っこちて、星がちらつく気絶するのだけど、そこでまた宇宙サイドの視点に。眠りにつくと全く違う別サイド話になって、意識が繋がっているって、なんか火の鳥太陽編みたい。
そこでツンデレマスコットのチャーミー登場。めっちゃかわいい。
意地っ張りの寂しがりや。THE藤子キャラってかんじの1頭身うさちゃん。
地球に迷い込んで怯えて逃げるチャーミーに対して、のび太めっちゃ優しい。
のび太の良いところって本当こういうところ。
(そして今更ながら、野比家が木造なのに気がついた。)

しずかちゃんは、まだ「くん」呼びなのな。なんか距離おいてる様に見えちゃう笑。
日本誕生の時にもあった日本土地無い問題。そして日本の空気悪い提起。
F先生は環境問題をちょくちょく挟んで批判してるよね。

ロップス君に出会い、自己紹介する時のドラえもん自称「地球ではちょっと有名なロボット」って何顔赤らめて照れてんだよと笑。メタネタなの?

そして、地球からコーヤコーヤ星へ乗り込むのび太達。この広さなら野球できるぞ宣言。
図々しさは中学生とやってること同じか笑

今作の敵の風貌も、のび太のガンマンになって戦う展開も、開拓史だから西部劇風なんだな。
そして話の展開は、地球より重力の弱い星で、相対的に力の強いのび太達が悪の企業と戦うって、原作の「いけ!ノビタマン」のエピソードに沿ってたんだなと新たな発見。

敵の最終作戦、星を爆破展開はよく考えたら辻褄合わないような。この星の資源欲しかったのでは?

最終決戦、敵の凄腕ヒットマンのギラーミンとの決闘が無かったのが意外。たしか漫画版ではそれこそ西部劇のような決闘シーンがあったはず。
しかし、この星の住民であるロップルが星の危機と敵とのケジメをつけるのはとても良かった。

エンディング直近の泣かせ曲いいわぁ。
地球に戻ってから、ちょっぴり大人になった皆のはにかんだ表情が素敵。終わり方も余韻にあふれていて良いな。

そして見返して気がついた。最近やってた南極カチコチ大冒険。かなり本作からのオマージュが多かったのだと気がついた。
トカイトカイ星、コーヤコーヤ星って名称とか星のネーミングもそうだし、パオパオ出てきたり、画面割りでのダイジェスト表示だったり、遥か彼方の友人を想うエンディングなど。
造り手の方々もドラえもん大好きなんだなぁぁぁ。