ジャッキーケン

ドラゴン怒りの鉄拳のジャッキーケンのレビュー・感想・評価

ドラゴン怒りの鉄拳(1972年製作の映画)
4.3
ただでさえ最強のブルースリーなんですが本作のブルースリーは主演映画の中でも特に最強に位置する強さなのではないだろうか

わかりやすすぎる復讐劇でブルースリー映画を見たことない人に入門編としてうってつけ。復讐劇で全体的なトーンはシリアスなのだがブルースリーが日本人道場にスパイするシーンの変装は中々面白い。
展開も仲間の中に実は裏切り者がいてっていうスパイ映画っぽさがあるのが「燃えよドラゴン」路線で芯の通ったドラマでアクション以外もクオリティが高い
ヒロインと将来の愛を誓い合い死亡フラグを立てるシーンはカンフー映画とは思えないくらいブルースリーとノラミャオの演技力が素晴らしくて泣けます。

師匠亡き後に精武館に嫌がらせをする日本人たちへのフラストレーションを一気に爆発させる道場破りは爽快!ヌンチャクが血しぶきをあげるバイオレンス描写や中ボスたちの死に方が喉仏を潰されたり金玉をしっかり二つとも潰されたりしてスゲエ痛そう!

日本刀vsヌンチャク
どちらの武器の良いところを活かしたアクション。ラスボスのぶっ飛びスタントをまだ無名のジャッキーがスタントしてるのは有名なエピソードですよね。

ビックリしたのがリー演じるチェンの師匠がフォユアンジャなんですよね。
フォユアンジャといえばジェットリー演じた「スピリット」を思い出しますが本作はフォユアンジャが亡くなった直後の話なのである意味「スピリット」の続編とも言えるのではないでしょうか。