ポルりん

エイリアン/ディレクターズ・カットのポルりんのレビュー・感想・評価

4.8
SFホラーの金字塔であり、最高傑作。

当時、エイリアンが父の男根に酷似していたので、エイリアンの事を「お父さんのちんぽ」と呼んでいたが、歳を重ねる毎にそのデザインの素晴らしさに惹かれるようになり、今では「完全生物」の異名に相応しい最高のデザインと思うようにまでなった(私の父の男根が最高の形をしている訳ではない)。

人間側のキャラクターも魅力的なのだが、そのキャラクター紹介もなかなか素晴らしい。
本作にはそこそこキャラクターが登場するのだが、短い時間で自然で違和感ないように説明がされているだけではなく、誰が観ても理解出来るようになっている。

恐怖を煽る演出も最高に素晴らしい。
本作ではエイリアンが画面に映る時間はかなり短いのだが、逆に出さない事により緊張感が増させるような演出をしている。
実際、終盤まで瞬間的にしか登場しないのだが、これが見えない恐怖を非常に効果的に演出している。

また、密室空間という設定が、更に緊張感を増幅させるのだが、非常にレベルの高いライティングやセットデザイン、音楽が極限レベルまで緊張感を増幅させるようになっている。

個人的にSFホラーはかなり好きなジャンルなのだが、その中でも一番好きな作品である。
ポルりん

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