こーべい

エイリアン/ディレクターズ・カットのこーべいのレビュー・感想・評価

3.8
SFスリラーの金字塔。新作コヴェナント絡みでTSUTAYAの特集コーナーみたいなところに置いてあったのでなんとなく借りてみた。

リドリースコットということで、ポールヴァーホーヴェンやデビッドリンチなんかと同じで、80年代カルトムービー丸出しの生物的グロテスクが光っていた。
まだCGや特殊メイクも未発達な時代によくこんなの撮れたなあと、ついついそっちのほうに関心がいってしまう。

安っぽいなぁと感じるところと、工夫して撮っているなぁと感じるところが入り混じっていて、そこにツッコミ入れながら観るのもまた一興。

切除しようとすると酸が飛び散ってしまうシーンは思わず顔面で避けようとしてしまほどよくできていた。

昔のSF映画というと一致団結して未知の生物と戦う!みたいな先入観をもってしまうが、こちらは宇宙貨物船の労働者なので契約がどうだ、ボーナスがどうだ、と割と現実的な会話が多く、仲間割れも勃発していて入り込みやすかった。
恐らくその設定にも当時の社会背景が反映されているのだろう、またいい解説があれば読んでみたい。