トトCINEMAライフ

エイリアン/ディレクターズ・カットのトトCINEMAライフのレビュー・感想・評価

4.2
約40年前に作られた、『SF宇宙モンスターホラーもの』の先駆けであり、その後から現在も新作が作られる礎となった、骨太で力強い金字塔

宇宙空間や宇宙船内という限られた狭小な舞台、冷凍睡眠から覚める乗組員+何か怪しげなアンドロイド、男勝りで冷静且つ生命力に溢れたエイリアンクイーン・リプリー、そしてシリーズ毎にその造形を変化させ人間を恐怖に陥れるエイリアン…

成長してデカく圧倒的なエイリアンはもちろんのこと、お約束のフェイスハガーのエゲツなさ、体内に寄生して腹を破り生まれる小さくとも凶暴なエイリアン、単に攻撃してもその体液は強酸性で乗り物や体がやられる、オマケに繁殖能力も高く感情も無いので、例えば今の地球にエイリアンが数匹来ただけで人類は全滅するかも知れない💧

まったくタチの悪い完全生物(劇中の表現)

しかし、モンスターや謎めいた架空の生物を主体とする作品を作ると、特撮のややB級的に扱われる事も少なくないが、コレは違う

PVA、プレデターとの対決も面白いが、プレデターはあくまで人間型の地球外知的狩猟民族…この本能のままに攻撃して繁殖していく恐ろしさはとてつもない!