きまぐれ熊

アキラ AKIRAのきまぐれ熊のレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
3.9
伝説と言われているだけあってアニメーションは凄い。
よく分からないBGMの力もあって濃密なサイバーパンク世界観に引き込まれてしまう。

有名な金田のバイクを止めるシーン。
“さん”を付けろよデコ助野郎。有機生命体と機械が混じり合ったような巨大鉄雄の暴走シーン。
アニメーションに注目すれば見所だらけ。

あと、登場するシチュエーションが次々と既視感を感じるのも凄い。真似されすぎて初めて観る映画なのに色んな漫画のパッチワークで再現できそうなくらい。今見るとあらゆる漫画・アニメの元ネタ集の様相を呈してきている。

偶然にも東京オリンピックが実現してしまっていたりと不思議な予言性を秘めているストーリーは提示したテーマはなんか凄そうだったけど、連載に追いついてしまったジャンプ漫画の如く、謎のオリジナルエンドでお茶を濁している。
実際完結6巻の内、4巻目連載中だったらしくて、ある程度ストーリーはなぞっているし最終的なオチも共通しているけど、割とぶん投げられて終わる。カオリの存在への投げやり感とか酷い。
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