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アキラ AKIRAのneroliのレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
4.6
■第二次世界大戦後の復興の再現?!■
 
 
「1988年7月、関東に新型爆弾が落とされて第3次世界大戦が勃発。」
 
「それから31年が過ぎた2019年、東京湾上に築かれた新たな都市=ネオ東京は翌年にオリンピック開催を控え、繁栄を取り戻しつつあった。」
 
 
1982年から連載が始まった漫画『AKIRA』の時代設定は、ちょうど今頃。
 
2020年の東京オリンピックを予言した映画と言われているが、私は、第二次世界大戦、敗戦後の復興からの1964年東京オリンピックの”再来”と考えた。
 
 
「金田」:アメリカ
「鉄雄」:日本
に見えた。
 
子供の頃、施設でリーダー的存在だった「金田」。
 
「鉄雄」は「金田」に従って生活をしており、彼に対してコンプレックスを持っていた。
 
しかし「鉄雄」は、”今回の事件”で「金田」を脅かす存在となる。
 
高度経済成長期の日本のようだな〜なんて思いながら見ていましたが…。
 
 
実際、作者は戦後から1964年東京オリンピックの頃のような混沌とした世界を描きたかったと言っている。
(1998年12月号「美術手帖」)
 
あの頃のパワーをもう一度といった内容なのだろうか?
 
 
 
 
■「AKIRA」とは何者?■
 
 
「アキラはまだ俺たちの中に生きているぞ!」というセリフで終わる。
 
ところで、「アキラ」って何を指している?
 
映画の中では神格化されていたり、最後「鉄雄」はアキラパワーによって、宇宙に吸い込まれます。
 
 
「アキラ」は人の心に存在する神的存在?
「アキラ」は宇宙のエネルギー源? 
 
「アキラ」は今までの歴史では考えられないような人類に潜在的に存在している”想像力”のこと?
 
 
宇宙とか宗教とかといった難しい概念なのでしょうか?
 
 
※(注)漫画は読んでいないので、映画での解釈になります。
 
 
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