安堵霊タラコフスキー

アキラ AKIRAの安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
4.8
30年前に公開された伝説的アニメ映画だけど、今見ても普通にやばい。

原作も漫画史を塗り替えたレベルでコマ割りや画力が先進的だったけど、この劇場版も漫画家が監督したとは思えない程に抜群の演出や絵の迫力が圧倒的なものになっていて、超能力のバトルシーンなんてドラゴンボールのようなジャンプ漫画以上に痺れる。

下水道で射殺された兵士がプカプカ浮いてる姿等、細かい描写も多くて地味に印象に残る。

超能力者の子供たちの容姿とか終盤のあのシーンとかトラウマクラスの表現も多数あるけど、そのトラウマシーン含めインパクトありまくりのシーンばかりだから度々見直したくなる。

原作前半部をアレンジした構成になっているのに加え公開当時まだ完結してなかったから仕方のないこととはいえ、原作後半部で重要となるジョーカーやミヤコ様の活躍が無くなっているのは残念。

しかし公開から30年も経ち、作中で描かれた未来に近い時代となっても全然色褪せることなく名作アニメとして燦然と輝いているのは凄いとしか言い様が無い。