FumiyaIwashina

アキラ AKIRAのFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
3.6
30年以上前にえがかれた2019年のネオ東京。治安が悪く、暴動も頻繁に起こるなか、政府が秘密裏に進める巨大な力の研究に巻き込まれた金田や鉄雄たち。
人物の顔の画は少し怖いなと思ったが、全体的に当時のものとは思えないほどの完成度の高さ。所々、古くさい表現やレーザー銃など、一部実現してないものもあるが、2020年のオリンピックなど先見の明も見事。東京湾を埋め立てて生まれたネオ東京もSF的な未来都市だけど、第三次世界対戦が起きていたら、こんな現実もあったのかもしれないと思わせられた。
人類の進化と世界の破滅、そして再生というテーマについて、完全に作者の意図を理解できたとは思えないけど、それでも、美しさと希望を感じられる物語だった。