2019年必見の日本SFアニメの金字塔
国内外に日本アニメーションを強く印象づけ、多くのクリエイターに絶大な影響を今なお与え続けている不朽の名作
大友克洋原作の同名コミックの序盤を下地にオリジナルストーリーとして劇場アニメ作品としたもので、細部まで精密に描き込まれた世界観や実写をも超えるダイナミックな動き、そして一気に作品世界へと導く音楽のセンスは世界中のアニメファンやクリエイターを驚愕させた
今観ても30年前のアニメ作品とは思えないくらいクオリティが飛び抜けて高く、幾度となくハリウッドでは実写映画化の話が上がるが、その度に今作の越えられない高すぎる壁によってプロジェクト挫
折し立ち消えになるのが最早通例している節すらある
最近ではスピルバーグ監督の「レディ・プレイヤーワン」でも主人公金田の愛車であるバイクが登場したりと、今作品から数々のオマージュやパロディを生み出した
退廃的な近未来の都市、軍隊、反政府ゲリラ、不良少年達のバイクチェイス、超能力バトル、爆発と崩壊のカタルシス、難解なストーリー、それまでアニメは子供向けというイメージだったものをこの作品はアニメで大人すら魅了させてしまう偉業を為し遂げたのである
劇中で2020年の東京オリンピック開催を予言している先見性は単なる偶然とは思えない千里眼の類い
正に今年、オリンピック会場建設地で金田と鉄雄がバトルしてると思って今作を視聴することをお薦めしたい