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アキラ AKIRAのRiricoのレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
3.9
年代設定が2019年でこのオリンピックの話に緊急事態宣言といった内容と様々な風刺が混ざっているのをみると、なんだか「本当は現代(2020年)に公開したかったが、そうすると検閲に引っかかりかねないので30年前に前もって作っといた映画」って感じがする。そのくらい未来が見透かされてる錯覚に陥る映画だった。

話が難しいのと恐らく原作をかなり端折ってるので世界観を理解するのがかなり難しかった、というか最後まで主人公たちが何をしているのか分からなかったのが正直なところ。あとみんな双子みたいに顔が似てるのね…。アキラは多分ガンダムで言うニュータイプ、エヴァでの人類補完計画と似たようなものなのかな…。何でこういうアニメの科学者はすぐ大人数の犠牲を払って真理に辿り着いたみたいな面をしやがるのでしょうか(ド偏見)。

ただ作画がものっっすごい精密かつオール手描きの凝った作品(+プレスコだし)なので、もうこんな映画今となっては作れないだろうなと思わされる相当なクオリティ。音楽も最高。あえて現代音楽×教会音楽のような劇伴にすることで物語の破天荒さとアキラの人智を超えたイメージがよく表現されてました。
原作読みたいな。
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