もう、はじまっているからね
2020年の東京五輪を当てたり、また劇中で中止に触れたりと一部で予言の書とも言われているカルト的傑作だが、30年以上の前の作品とはとても思えないとんでもないパワーに圧倒される。
バブル全盛期とはいえ、手描きのセルアニメーションで、どれだけ物量と人件費を突っ込んだのかわからないが、画面の情報量の多さに頭がパンクしそうになる。
また音に対するこだわりも半端ではなく、凄まじい音圧を劇場で体感することができる。
ストーリーについてはおそらく多くの人が知っている内容だが、コロナの混乱にあって、政治家と資本家を信用しない大佐が、前回見た印象とまた異なっているのも興味深かった。
映画ではほぼモブキャラとして消化された都さまの活躍も描かれる原作は以前に読んだが、また読みたくなった。